あっついスープの話

 私が考える台湾の特徴の1つに、「スープがやたらと熱い」があります。これは同意してくれる在台日本人もいれば、そうかな?と言われる方もいます。今のところ半々くらいなので「台湾のスープは熱いです」と言い切ることはできませんが、台湾に来た当初、この熱いスープに少々苦しめられました。

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 まず、やっぱり台湾のスープは熱いのでは…と思ったのは、台湾人団体とスイス旅行に行った時です。私たちはスイスのとあるレストランに行きました。するとそこでスープが出てきたわけですね。それを一口飲んだ旦那が、「なんやこのスープ、冷めてるやん」と言いました。あら?そうなの?と思い私も一口いただきましたが、ちょうどよい熱さだと思いました。「とんなことないよ」と言おうとしたとき、まわりの台湾人も「このスープ冷たいね」と言い出したんですね。私は「あれ?私のだけあったかいのかな…?」と思い、旦那のスープをちょっと飲んでみたんです。すると、やっぱりちょうどよい熱さでした。そのとき、これはもしやみんなのスープが冷めているのではなく、普段熱いものを飲みすぎて、少々あたたかいくらいでは熱いとは感じなくなっているのではないか…?と思いました。

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 彼らの熱いは、私にとっては「熱い」のレベルを超えているんですね。「超熱い」んですよ。出されてすぐなんてもう絶対飲めたもんじゃないんですよ。この「熱い」に対する認識の違いが、台湾に来て間もないころの私を苦しめたわけですね。例えば義父母と外食に行くじゃないですか。そこでスープを頼みますね。そしたらあっつあつのスープが出てくるんですよ。熱すぎて口を付けることすらできないので、とりあえずかきまわしつつ熱さが和らぐのを待っていました。すると義父母が「ほらKAN!はやくのみなよ!冷めちゃうよ!!」としきりに言ってくるんですね。いや冷ましてるんだけどな…と思いつつ「熱いからちょっと冷めてから飲むよ」と言いました。しかし、ここで引き下がらないのが台湾のおっちゃんおばちゃんなんですね。彼らはこのあっついスープを飲むことができるんです。この熱湯かな?という温度のスープこそ「熱くておいしい」んです。そして彼らは可愛い嫁に、熱くて美味しいうちにスープを飲んでもらいたい!!!という熱い心の持ち主なわけですね。熱くて湯気がもくもくと立ち上るスープを前に「ほら!はやく!!」と、心から私のことを思っていますといった顔でせかしてくるわけです。文化の違いというか、習慣の違いとはなんとも無慈悲だな…と思いながらスープをすするのでした。

 そんな熱いスープを、台湾の屋台では、お椀いっぱいについでくださるんですね。台湾にお住いの方ならご存じだと思うのですが、初めて来られる方に一つアドバイスしたいと思います。屋台のテーブルって、すごく不安定なものが多いんです。肘をついただけで「私壊しちゃったかな!?」というくらい傾くテーブルもあります。実際ありました(;・∀・)。傾くテーブルに、あっつあつのなみなみ注がれたスープを置くとどうなるか聡明な皆さんならもうおわかりですね。私はこれでよく失敗しました(今でもします)。いやくっそ熱いんですねほんと(笑)台湾の屋台でスープを頼まれる際は、ぜひお手元に注意して楽しくお召し上がりください!

 とは言いましたが、やっぱり別に熱くないのかも!?台湾に来られたらぜひ「台湾のスープは熱いか?」をご自分で確かめてみて下さい。